先生がいいと思われるんだったら、それでいい
ある事故で手が不自由になられるという後遺症が残られた方から、保険会社からの示談の提示金額にどう答えたらいいかわからない、というご相談がありました。
保険会社からの最初の提示金額は、一般的には判例レベルの提示金額よりも低い場合が多いのですが、交渉の結果、かなり被害者に歩み寄った金額を提示してもらえました。
それでもしっかりと最初から状況を確認して、しっかりお話しして、この提示金額で大丈夫と伝えたところ、「先生がいいと思われるんだったら、それでいい。」とおっしゃっていただきました。
数年後残念ながらその方は別の理由でお亡くなりになりましたが、そのときに奥様から「あのとき主人が本当に感謝していました」と伝えていただきました。そのときにあらためて、弁護士としてお一人お一人しっかりと対応することの大事さを感じました。
不安なことは早めに相談してください
日弁連交通事故相談センターには「保険会社からの賠償金額が提示されたけど、これで示談してもいいですか?」というお問合せがとても多く寄せられています。
もちろんそういったご相談でも安心して対応いただけるようなアドバイスはできます。でもできれば事故直後の記憶が鮮明なうちにご相談いただければ、もっとたくさんアドバイスできることも多いです。
例えば事故現場に事故の痕跡(こんせき)が残っていれば、それだけでも有利な証拠になるかもしれません。不安なことは早めにご相談ください。